| ■せきとたんで困っていた肺気腫の男性
東興通信2003年12月17日
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年の瀬も押し迫ってまいりました。
ある60代の肺気腫の男性が来店されました。肺気腫は男性に多くみられる症状ですが、長年の喫煙や大気汚染など主に外的要因により起こると考えられています。
この方の場合、朝、起きがけに咳を繰り返し、きまって黄色い痰が多く出て困っておられました。そこで、小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)をお飲みいただいたところ、しばらくして症状は落ち着き、安定した様子となりました。
本方は、傷寒論によると小陽病を代表する処方で、柴胡(さいこ)を主薬とし、黄(おうごん)とともに胸部の炎症を取るように配合されております。また、桔梗、石膏を加え、のどにも良いものです。
肺気腫は、肺内のガス交換が悪く、とても苦しい病気です。また、気管支炎などの感染を併発することもあります。今回のようなケースでは、症状、体質によっては、清肺湯(せいはいとう)やほかの麻黄剤なども考えられます。選薬には専門家の見立てが大切です。お困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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| ■リウマチによる関節の痛みに悩むご婦人
東興通信 2003年11月26日
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免疫のひずみは、さまざまな病気を引き起こします。その一つに慢性関節リウマチが挙げられます。原因は不明ですが、自己と非自己の認識を誤り、関節の炎症を引き起こす症状と考えられています。
ある50代の女性です。来店されたときは、すでに病院での手術もされておりましたが、手の第二関節などの炎症が進行した状態でした。漢方をお飲みいただき、しばらくしますと、手のこわばり、関節の痛みも和らぎ、安堵で胸をなでおろしました。この方にお飲み頂いた漢方薬は桂枝加苓朮附湯と越婢加朮湯でした。体の冷え具合や体全体の虚実、局部の炎症を考え合わせると、必要な組み合わせです。両者には同じ生薬がいくつか含まれておりますが、寒熱の薬性を考えると対局にありますので、お飲みいただく際、それぞれの割合が大切となります。ご相談の際は、症状と体質を詳しくお話ください。また当店では、医療気功を取り入れながら、その方に合う処方を調べあげます。一度ご相談ください。
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| ■てんかん発作に悩むご婦人に喜ばれる漢方薬
東興通信 2003年10月15日
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日ごとに秋が深まってきました。ある50代のてんかんの患者さんが来店されました。てんかん発作とは意識障害を繰り返す病気です。意識障害の程度はいろいろで全身的な筋肉のけいれんを伴う大発作から一部の筋肉だけ収縮したり、ごく短時間に意識を喪失するものまであります。
西洋医学では抗てんかん剤を使い、脳神経の電気的刺激を抑制するのですが、漢方では正常な神経の成長や活動を助ける働きをするものと考えられます。
この方の場合には「柴胡桂枝湯」をお飲みいただきましたが、以来、発作は起こらず「ずいぶん調子はいいです」とお答えくださいました。「柴胡桂枝湯」は傷寒論によると太陽病篇に記されていますが、「小柴胡湯」と「桂枝湯」の合方と考えることができ、中間証の方にお勧めできる薬方の1つです。
てんかんは原因が明らかにされていないので、症状が改善しても、すぐに服用を中止するのではなく、根気よく続けることが大切といえます。
当店ではてんかん症状に対して医療気功(外気功)も駆使し、1人ひとりに合う漢方をお勧めしていますので、ご相談ください。
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| ■めまいと気圧
東興通信 2003年9月17日
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暑さが厳しかったり、急に涼しくなったりしていますが、9月は台風の季節でもあります。以前、台風が来ると、吐き気、めまいの症状で苦しむ方が来店されました。めまいは、貧血症、脳血管障害、メニエール病など、背後にさまざまな原因が考えられます。まずは病院での検査をお勧めしますが、漢方が有効なケースもよくあります。漢方では、めまいの原因を水毒症ととらえることがあるのですが、これは水分が体内で偏在した状態をいいます。
この方にお飲みいただいた漢方には、この水の偏在を改善する、利水剤としての白朮(びゃくじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)が含まれておりましたが、経過のほうは比較的早く症状の変化がみられ、吐き気、めまいもなく、台風が来てもまったく平気になりました。恐らくこの方の場合、内耳のリンパ液が気圧の変動に影響を受けていたのかもしれません。何はともあれ、いやな症状から解放され、ホッとされたご様子でした。お悩みの方は、ぜひ一度、ご相談ください。
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| ■夏の自律神経失調症
東興通信 2003年8月20日
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| 8月に入り、急に蒸し暑くなってまいりました。この時期、クーラーの効いた室内と外との温度差に、体調を崩した経験をお持ちの方がおられるかもしれません。ある50代の方は、体格がよく、栄養面には何ら問題はありませんでした。ただ、ここ数年、不規則な生活と過労が重なり、夏場になると、急な立ちくらみと同時に、血圧の低下や冷や汗で悩んでおりました。そこでご本人の体格にはとらわれずに、症状、体質に見合った漢方をお飲み頂きましたところ、その月から立ちくらみなどの症状はなくなり、安心して仕事に打ち込めるようになりました。体は、寒いときには体表の血管を収縮させ、逆に暑くなると拡張させて熱を発散させます。この方の場合、血管の伸び縮みを司る血管運動神経の働きがうまくコントロールできなくなり、虚症の症状になったのでしょう。つくづく漢方とは、見た目や思い込みではなく、虚実寒熱などに合わせてお飲みいただくことが大切だと実感いたしました。健康面でお悩みの方は、一度、漢方専門店にご相談ください。
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| ■つわりで悩む方へ
東興通信 2003年7月16日
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| 女性にとって妊娠、出産はまさに一大事業といえるでしょう。無事に生まれるだろうかという不安と、まだ見ぬ子への期待が入り交じるものです。ある日、当店に「つわり」で苦しむ30代の女性が来店されました。胃から突き上げてくるような吐き気で気分が悪く、夜になると精神的にも不安定になるとか。この方には体質に合わせて半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)をお飲みいただいたところ、吐き気は治まり、気分も随分落ち着いた様子でした。この処方は小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)に厚朴と蘇葉を加えたものですが、小半夏加茯苓湯自体もつわりに適用されます。構成生薬となっている茯苓はもちろん、生姜(しょうが)と半夏の組み合わせが胃の働きを整え、水分を除き症状を改善するのです。吐き気には中枢神経の刺激によるものと、胃粘膜が刺激されて起こるものがありますが、いずれの場合も「証」が合えば効きます。近頃、働く女性が多く、少子化傾向にあっても子供を切望してやまない家庭も多くあります。婦人科領域は漢方の得意分野の1つです。お悩みの方は専門店でのご相談をお勧めします。
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| ■膝痛を治しテニスを楽しむご婦人
東興通信 2003年6月18日
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関東地方も梅雨入りし、アジサイが見ごろを迎えております 関東地方も梅雨入りし、アジサイが見頃を迎えております。
ある60代の女性が、ひざの痛みを訴えて来店されました。無類のスポーツ好きが高じて、ひざに負担がかかったのでしょう。症状を漢方的に見ると、寒、熱はほぼ中間。やや水滞ぎみでしたので、このかたに合う処方は麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)でした。
この処方は、古書「金匱要略」(きんきようりゃく)に記載されており、古来より、関節痛、神経痛、筋肉痛などに用いられています。
内容生薬は麻黄、杏仁、苡仁(よくいにん)、甘草の4種です。そのうち麻黄は、陳皮(ちんぴ)、大黄などとともに古いもののほうが良品とされておりますが、苡仁との組み合わせにより、滞った水を通し、痛みを改善します。苡仁は単独でもイボなどの治療に使われますが、ほかにも筋肉の緊張を解くなど、配合生薬によりさまざまな働きをするのです。
漢方で調子を取り戻したこの女性は、これからも元気にスポーツを楽しむことでしょう。
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| ■腕が上がらない
東興通信 2003年5月21日
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風薫る季節になりました。今回は痛みについての話です。程度の差こそあれ、膝(ひざ)、腰、肩などの痛みは誰もが経験するものです。ある30代の女性は、無理な作業をしたためでしょうか、3日ほど前から右肩がまったく動かず、「自分で髪を洗うこともできないわ」と嘆いておられました。一見したところ、この方は虚弱で冷え性体質でしたが、肩の張りが強く、表寒実証と判断。さらに糸練功(しれんこう)という気功で合数を確認したうえで、葛根加朮附湯(かっこんかじゅつぶとう)をお飲みいただきました。この処方は葛根、麻黄、芍薬などに、朮、附子を加えたもので、痛みを和らげ凝りをほぐします。慢性の痛みの場合、じっくり時間をかけて治すことが大切ですが、急性の症状となりますと、それほど時間を要することなく回復するものです。
このご婦人の場合、5日ほどで腕も7割がた上がるようになり、その後処方を変え、10日ほどでほぼ完治いたしました。何事においても早め早めの治療が大切です。ぜひ一度、ご相談ください。
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| ■理由もなく涙ぐむ男性
東興通信 2003年4月16日
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春、爛漫。気分も軽やかといきたいものですが、精神的に不安定であったり、うつ症状に悩む方も多くいらっしゃいます。
ある40代の男性は、顔つきもしっかりしており、何の問題もなさそうに見えましたが、お話を伺うと、「時折、突然理由もなく大泣きしてしまい、仕事が手につかなくなる」とのこと。そのとき、休職されていました。
この方には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)をお飲みいただきました。本剤は、小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)を基本に、厚朴と蘇葉(そよう)を加えたものです。厚朴は緊張をゆるめ、蘇葉は気分を明るくするため、不安神経症や元気のないうつ症状などに用いられます。
その後、この方は、涙ぐむことはあるものの、仕事にも前向きに取り組み、立ち直ることができました。こういった場合、ただ漢方を飲むだけでなく、カウンセリングも症状改善の突破口となります。
戦国の武将として知られている加藤清正が、篭城している兵士の士気を高めるために用いたものの一つされています。
いつの時代にも必要とされる漢方は、本当に素晴らしいですね。
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| ■免疫力を高める
東興通信 2003年3月19日
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イギリス人医師ジェンナーが天然痘と取り組んで以来約200年、今や免疫という言葉は、マスコミでもよく取り上げられています。
この免役の仕組みは、東洋医学の理論と一致するところがあり、症状、体質に合う生薬を体に取り入れると、自然治癒力、免疫が高まるのです。
よく昔から「病は気から」と言われますが、気が沈んでいたり、ストレスがたまると、胸腺の萎縮がすすみ、免役(NK)細胞の数が減少することも、現代医学で知られております。すべての病を免役で説明することは不可能ですが、ガン、アレルギー、リウマチなどを引き起こす要因のひとつといえるでしょう。
直腸がんで手術されたある方は、術後に十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を飲み、始めは顔色も悪く疲れやすかったのですが、随分と良くなり、職場復帰も果たされました。漢方はいつでもその方の体質に合ったものをお飲みいただきますが、このような場合、人参、奥耆(おうぎ)の入った”参耆剤“(じんぎざい)を中心に、さまざまな処方が用いられます。免疫低下の症状でお悩みの方、漢方専門店にご相談ください。
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| ■花粉症対策
東興通信 2003年2月19日
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今や国民の10%以上が罹患(りかん)しているといわれる花粉症。昨年の夏は記録的な猛暑であったため、今シーズンの飛散量はかなり多いと予測されており、対策が急がれています。
48歳の男性は毎年春になると、鼻のムズムズ感が起こり、くしゃみを連発し、病院を転々としていました。日中は西洋薬は飲めないということで、漢方を飲み始め1ヵ月後にはティッシュペーパーも手放せたと喜びのご様子でした。病院では抗ヒスタミン剤やステロイド剤が処方されますが、漢方では体力、体質によって使い分けられます。
代表的な処方として小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が挙げられます。これは麻黄(まおう)、桂枝(けいし)、細辛(さいしん)などの利水作用、抗アレルギーの効果を利用しています。
また、症状の度合いにより石膏(せっこう)を配合する(小青竜湯加石膏)場合もあり、専門家の見立てが必要です。花粉症の人は冷え性であったり、水分代謝の悪い人が多いようですので、ふだんからジュースやアイスなどの冷たい物や、甘い物、インスタント食品の多食は慎まなければいけません。
最近は春先だけではなく、通年型の鼻炎の人も多く見受けられますので、早めに手を打つことをお勧めします。
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| ■夜間尿で困り果てていた80代の男性
東興通信 2003年1月15日
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50歳を過ぎたあたりから、おしっこの出具合が若い頃と違うなと感じる男性が多くなります。年のせいだとあきらめているようですが、生活や仕事に支障を感じるようでは、もう正常な老化現象とは言えません。
3年ほど前に来店された80歳代の男性は、夜間のトイレが近く、ほとほと困り果てておりました。この方には、体質に合う八味地黄丸をお飲み頂きましたところ、数ヶ月後には夜間尿の回数も減り、睡眠不足も解消されました。
八味地黄丸はその名の通り、8つの生薬から成り立っており、山薬(さんやく)、地黄(じおう)は精気を養い潤します。牡丹皮(ぼたんひ)、桂枝は主に下半身の血のめぐりを良くします。特に前立腺だけに働くというのではなく、腎臓、膀胱(ぼうこう)を含め、足腰の痛みや虚を補う方剤として、男女を問わずお飲みいただけます。日本の50歳以上の男性は、5人に1人がおしっこの出具合に問題を持っていると言われています。漢方を飲んで、老後に備えてはいかがでしょうか。 |
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