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■  レイノー病による手足の冷えが漢方で改善した

 東興通信 2004年12月16日   

暖冬と言ってもやはり12月です。あるご婦人が手先の冷えを訴えて来店されました。病院にはすでに受診されておりましたが、一向に改善がみられないまま、数年が過ぎておりました。手を拝見しますと確かに血の気が引いたように蒼白色になっており、冬場の炊事はもちろん、風に当たるのも痛く辛いといいます。早速この方にお飲み頂いたのが、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)でした。本方は当帰四逆湯に呉茱萸、生姜を加えたもので、冷気を散じ、血行を盛んにする働きがあり、しもやけや頭痛、腰痛にも用いられます。その後この方は症状が改善し、冬場の旅行でも楽しめるご様子でした。冷え性といっても体の陽気(エネルギー)不足によるタイプや血の不足からくる血虚タイプ、水分代謝の異常によるものなど、症状、体質によって違いがありますので、店頭にてご相談ください。また民間療法の一つとしてあげられるものにヨモギがあります。漢方では艾葉(がいよう)と呼ばれ古書には気血を温め、冷痛を去ると記されています。先人は様々な活用法を伝えてくれています。ぜひお試し下さい。

 漢方でダイエット             

 東興通信 2004年11月17日

食欲の秋です。ある60代の方ですが、体重を減らしたいといって来店されました。体格がよく、お腹まわりもあり、典型的な肥満症であることは、一目瞭然でした。この方にお飲みいただいた漢方は防風、麻黄(まおう)などの発散性の生薬を中心に、黄ごん(おうごん)、石膏で熱や炎症を抑え、また、血流を良くする川きゅう(せんきゅう)など、18種の生薬が配合。皮下脂肪が多く、便秘がちな方、むくみのある方に用いられる漢方の一つです。よくチラシなどに、飲めばすぐやせる、など魅力的なうたい文句があり、つい乗ってしまいますが、ダイエットに王道はありません。ダイエットを成功させるのには、漢方で痩せやすくすると同時に、食事と運動のバランスも大切だということです。人は加齢とともに、代謝が下がり、省エネルギー型の体になります。以前と同じ食事量では太ってしまいます。食生活を見直し、よく体を動かすことにも努めましょう。漢方は崩れた体のバランスを整えますので、健康的に痩せることができます。本気で痩せたい方は、ぜひご相談ください。

ストレスによる生理不順        

東興通信 2004年10月15日

食欲の秋です。胃腸の調子はいかがでしょうか。ある20代の女性が来店され、お腹が張って仕方がないと言います。それも決まって、紅葉の美しい季節となりました。ある30代の女性から生理不順の相談を受けました。一見すると明るく健康そのもののように見えましたが、なにやら生活上のストレスから生理が止まってしまったようです。卵巣から分泌される女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンからなりますが、これらのホルモンの分泌の指令は脳の視床下部からによるもので、ストレスや疲労、乱れた食生活、無理なダイエットなどに敏感に反応するものです。早速この方の体調を伺い、また帯脈穴(たいみゃくけつ)からも確認したところ、加味しょうよう散(かみしょうようさん)の適用でした。幸いにもこの女性の場合、1ヶ月後には生理が始まり、体も温まり、のぼせが改善したともおっしゃっていました。この薬方はしょうよう散に柴胡(さいこ)と牡丹皮(ぼたんぴ)を加えたものですが、疲労しやすく、精神的な鬱積(うっせき)があり、漢方で肝気鬱血証といわれるタイプに用います。また血流の流れを良くし、補血としても働きますので、冷え性、更年期障害にも用います。「たかが生理不順」と放っておかれる方もいますが、皮膚のトラブルや様々な体調不良にもなりかねません。早めのご相談をお勧めいたします。

お腹が張ってしょうがない

東興通信 2004年9月15日

食欲の秋です。胃腸の調子はいかがでしょうか。ある20代の女性が来店され、お腹が張って仕方がないと言います。それも決まって、左下腹部辺りで、ゴロゴロと鳴り不快だといいます。こういった症状の訴えは意外と多く、なかにはガンではないかと来店される方も。左下腹部は大腸の湾曲部で、ガスの溜まりやすい場所なのです。さて、この方にお飲みいただいた漢方は、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)でした。構成生薬は、桂枝湯に芍薬を増量したもので、芍薬の鎮痛、鎮痙作用を利用したものです。古典の傷寒論では、腹部が膨満し、ときどき腹痛を訴えるものに用いるとあります。下剤は入っていませんが、腸の運動を整える働きがあり、下痢を止めるばかりか、便秘をも快通する薬方です。その後、この女性は調子もよく、喜んでおられました。東洋医学で、「身土不二(しんどふじ)」という言葉があり、身体と土地は別々ではないという意味です。今は、店先に行けばいつでも食があふれていますが、自分が生活している土地で収穫された旬のものが身体によく、最も理想的だと考えます。お困りの方は、ぜひご相談ください。

不快な寝汗

東興通信 2004年8月25日

毎日記録的な暑さで寝苦しい夜を過ごされた方も多いのではないでしょうか。朝は爽快な気分で目覚めたいものです。ある70代の方です。寝汗の症状を訴えて来店されました。寝汗は本来、睡眠中の体温を下げる生理的現象ですが、過労や自律神経の乱れにより、全身に浴びるような汗をかいたり、暑苦しさのあまり、何度も目覚める方もいらっしゃいます。これを中医学では盗汗(とうかん)といい、体質の偏りの指標とされています。この方にはこれまでさまざまな既往症があり、疲労もピ−クに達しておりました。早速、人参、黄耆(おうぎ)などの入った漢方薬をお飲み頂き、しばらくして「調子がすごく良い」と大変に喜ばれた経験があります。漢方はいつでも陰、陽、虚、実、寒、熱などの体質や症状の見極めを重視しますが、日頃からスポ−ツなどで身体を鍛え、疲れたらきちんと休むことも大切です。食事面では黒豆や納豆などのタンパク質をしっかり摂ることをお勧めします。お困りの方はご相談下さい。

トイレが近く困っていた女性

東興通信 2004年7月21日

今年の夏の暑さは格別ですね。ある女性の方です。トイレが近く、日常生活に支障をきたしているご様子でした。あらゆる病院の検査で異常が認められず、また、症状の出ない時間帯もあるといいます。早速、漢方をお飲みいただきましたが、その後しばらくして、トイレに行く間隔も長くなり、電車にも安心して乗れるようになりました。この方にお飲みいただいた漢方は、麦門冬(ばくもんどう)、蓮肉(れんにく)、地骨皮(じこっぴ)、車前子(しゃぜんし)といった心の興奮を鎮め、腎の熱を冷ますものです。さらに、人参、黄耆(おうぎ)といった胃腸の虚を補うものも入り、平素、胃腸が弱く、神経過敏なタイプの方に用います。ほかには、女性を中心に、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまうというご相談もございますが、この場合にも、漢方が有効です。お困りの方は、ぜひご相談下さい。

辛い気管支喘息東興通信 

2004年6月16日

うっとうしい梅雨の季節となりました。ある40代の方が喘息(喘息)の症状で来店されました。何年も仕事で忙しい毎日で、健康がなおざりになっておりましたが、仕事の量も減らし、漢方で喘息を治したいというお気持ちでした。そこで、この方にお飲み頂いたのが柴朴湯(さいぼくとう)でした。この処方は、小柴胡湯(しょうさいことう)と半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の合方ですが、比較的体格のしっかりした陽証で、気分のふさがったタイプの方に用います。翌月来店するなり「この漢方はいいみたいよ。」とご本人が効き目を実感されておりました。喘息に限らず呼吸器の症状の場合、咳(せき)が湿っているのか乾いているのか、痰(たん)は水っぽいのか色が濃いのか、いつ苦しいかなどの情報と医療気功を組み合わせ、症状を確認し、処方を導き出します。漢方は症状を改善するだけでなく、根気よく続けることにより、体質改善にもつながります。お悩みの方はご相談下さい。

顔から背中まで広がる吹き出物

東興通信 2004年5月19日

新緑の美しい季節となりました。ある40代の女性です。顔にできた、やや赤く隆起した吹き出物が治らず、困っておられました。抗生物質とビタミン剤を飲んでみたものの良くならず、皮膚炎は顔だけでなく背中やお腹にも広がっていると言います。女性にとって皮膚のトラブルは深刻で、ご本人の良くなりたいという気持ちがひしひしと伝わってまいりました。そこで、この方にお飲みいただいた漢方薬が、十味敗毒湯でした。しばらくして、盛り上がりも赤みも消え、日を追うごとに改善してまいりました。十味敗毒湯は、薬名どうり10の生薬が配合されており、防風、茯苓(ぶくりょう)などが湿を取り去り、桔梗(ききょう)、荊芥(けいがい)などが膿を出します。皮膚のトラブルにはスキンケアをはじめ、毎日の養生が欠かせませんが、同時に手にある合谷(ごうこく)や曲池(きょくち)といったツボを刺激することも大切になります。皮膚は内臓の鏡と言われます。飲んで治す漢方が最適です。お困りの方は、ぜひご相談下さい。


リンパ節切除による足の浮腫み

東興通信 2004年4月21日

春の盛りを迎えております。ある40代の女性です。足がむくみ、つるといって来店されました。よくよく伺うと、ガンを患い、数ヶ月前に卵巣、リンパ節切除したとのことです。ガンになる方には、ある程度、血流が悪いことも考えられますが、この方の場合、水分代謝を良くすることが最も大切でした。そこで、体質に合う五苓散(ごれいさん)をお飲みいただきました。さて、その翌月、随分楽になったとみえて、表情も明るく、気持ちも前向きになっていました。この処方は、白朮(びゃくじゅつ)、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)といった生薬が主となり、胃腸を整へ、体全体の水分代謝を良くするのです。陽証の方を中心に、むくみだけでなく、下痢やめまい、頭痛など、用途は多岐に及びます。西洋薬の利尿剤には、腎臓における尿量を増やす増やす働きがありますが、漢方の場合、体全体に溜まっている余分な水分を血管に取り込むものと考えられます。このような方の場合、リンパ液の流れを良くするマッサージも欠かせませんが、万能ツボとして知られている足の三里を刺激することも症状改善の助けになることでしょう。お悩みの方は、ぜひ、ご相談下さい。

辛いじんましんとサヨウナラ

東興通信 2004年2月18日

じんましんは、食べ物や化学物質などにより起こるアレルギー性じんましんと、温熱や寒冷、ベルトや帯などが当たるなどの機械的な刺激、精神的な緊張によって起こる非アレルギー性じんましんがあります。
 なかでも多いのが、寒冷じんましんで、冬場や夏のエアコンなどの冷気が刺激となり、ヒスタミンが細胞から遊離し、みみず腫れやかゆみを生じると考えられています。

 ある男性が、数年前から冬場になると皮膚がまだらに赤くなり、チクチクするといって来店されました。さっそく外気功により皮膚病の反応穴から探ってみると、中医学でいう臓腑(ぞうふ)としては肝の補に分類され、当帰飲子(とうきいんし)が適合することが分かりました。お飲みいただいて以来、じんましんは全く出ていないといいます。当帰飲子の当帰、芍薬(しゃくやく)、川きゅう(せんきゅう)、地黄は四物湯の構成生薬でもあり、血行を良くし、血を潤します。しつりしはかゆみを治し、何首烏(かしゅう)は皮膚の栄養強壮剤です。全体として枯渇した状態で血虚であることがポイントです。
 じんましんに用いられる漢方はいろいろありますので、お困りの方はぜひご相談ください。

楽になった肩こり

東興通信 2004年1月21日

2004年最初の漢方相談は肩凝りの30代の女性です。この方が来店された時はすでに仕事の過労とストレスから大きく体調を崩していました。肩凝りだけでなく、腰痛、頭痛、また起きがけには左右の目の見え方も違うというものでした。

体全体の虚・実・寒・熱などを考え合わせ、お飲みいただいたのが五積散(ごしゃくさん)でした。この処方は気・血・痰・寒・食という5つの病を治すという意味で名づけられたものですが、胃の症状や冷え性のある方に向いています。

その後、この方の症状は部分的に改善されたものの、肩から首の痛み、頭痛はまだ残っていました。そこで肩の状態を気功で確認すると、漢方薬の証でした。数日後、本人に確認してみると、朝から目もはっきり見えるようになり、肩凝りも取れてきたといいます。また、改善スピードは五積散以上とのことでした。
処方にある葛根は引経報使(いんけいほうし)という観点からも上焦部を中心に作用するようになっており、下肢部より上半身に用いることのほうが多いようです。痛みでお悩みの方は漢方専門店にご相談ください。

生理不順、自律神経失調症、蓄膿症、膀胱炎、胃炎、冷え性、皮膚病、不妊症、更年期障害など

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